月への旅

時を超えた音楽の旅、夢と記憶のあいだ、大地と空のあいだに広がる旅。月への旅は音のイメージによる組曲であり、言葉のない物語です。ひとつひとつの曲はひとつの場面であり、ひとつひとつの音は感情の断片です。
マルコ・トゥリッツィアーニ氏のオリジナル音楽 ― チネティック・クインテットの演奏によって ― は、輝くノスタルジー、繊細なアイロニー、そして突如現れる幻影の風景へと私たちを導きます。それは存在しない映画のサウンドトラックであり、しかし誰もが想像できるものです。
器楽曲や歌のレパートリーは、遠くにありながらもどこか懐かしい世界を呼び起こし、現実と想像のあいだを絶えず行き来します。
映画的で夢幻的な空気感に、控えめな詩情が漂い、語りかけるように響く楽器を通して語られます。
驚きと幻想に満ちたコンサート、そして月にほんの少し近づいたように感じられるそのつかみどころのない感覚。

プログラムとキャスト

プログラム
Quintetto mortacci
君はずっとそばにいた
ペテン師
今日は日曜日
神と月
月への旅
小人バゴンギ
私の犬と私
もうクリスマス
名誉ある社会
音のデモンストレーター
悪魔たち
ごちそう

出演アンサンブル（チネティック・クインテット）
クラウディア・アゴスティーニ – ピアノ
マウロ・デ・ヴィータ – ファゴット
サンドロ・ピッパ – 打楽器
マルコ・トゥリッツィアーニ – コントラバス、ギター、声
サルヴァトーレ・ザンバターロ – クラリネット、アコーディオン